社会への、やんわりとした報復

社会に居場所がない若者が書きなぐる、香ばしいう〇こ醸成所

今日の痛ポエムー1

 灰色の煙で汚れた街を、鉄の塊が猛スピードで駆け抜ける。

 その胎内では、息をする間もないほどに詰め込まれたホモ・サピエンスが、喪服の葬列さながら、黒のスーツに身を包み、規則正しく揺れている。

 彼らは目の前の座席が空席になるかどうかにしか興味を持たない。

 彼らは隣人の給与と不倫の話にしか耳を貸さない。

 彼らの瞳は、ある一時期のダイヤモンドのようなきらめきを忘れ、この街を汚す灰色の煙と同じ色に染まっている。

 「例え世界が僕を拒もうとも、僕は僕であり続けたい。」

 昔聞いたロックバンドの歌詞の一部が、懐かしさと共に思い出される。

 

 

ふぅ。